土木現場でドローンを使う目的は?

建設業や土木の現場で注目されているドローンは、調査や測量、施工管理と大活躍しています。

コスト削減や作業時間の短縮、人員低減など様々なメリットによりおすすめされていますが、今回の記事ではその理由や土木の現場でドローンを使う目的についての情報を簡単にご紹介いたします。

当サイトでは他にもドローンに関する情報や新たなサービスについて掲載しておりますので、是非合わせてご覧いただければ幸いです。

急速に広まる土木現場へのドローン導入を促す声

2022年。建設業界や土木の現場ではいたるところでドローン(UAV)の導入を促す言葉を見聞きします。

そもそもこの動きは国土交通省より提唱されている生産性革命プロジェクトの中の目玉の一つであるi-Construction(アイ・コンストラクション)において、測量を含めた全ての事業のプロセスでICTを導入し生産性を向上させようという取り組みに後押しをされ強まっているのですが、「とにかくドローンによる測量を」という言葉が一人歩きし、実際に土木の測量現場でどのように使われどんな効果を生み出しているのかが見えない、といった声もよく聞かれます。

土木現場の測量にドローンが使う目的

土木の現場では空撮した画像を解析し、点群データを得る目的でドローンが使用されていることが多いようです。

その点群データをもとに専用ソフトで加工することによって、3次元モデルや図面の作成、そして出来形管理を行うことも出来ます。

従来の地上に装置を設置した測量やセスナ等を飛行し上空から撮影する方法と比べて、竹林や崖、障害物がある場所や地形でも容易に測量することが可能となり、準備や計測、データの収集にかかる時間とコストの大幅な削減を実現。更に取得できるデータの精度も高い。

また、土木に限らず業界全体で深刻な人手不足が問題となっている中で、ドローンを活用することで作業に必要な人の数も少なく済みます。

実際にドローン測量を実施した現場の事例では、TS測量とレーザードローン測量を比較すると精度面では6,000㎥の差をつけてドローン測量の方が密度が高く、作業時間は1/6(データの処理にかかる時間は同程度)、費用は精度の高いレーザースキャナを搭載しているドローンの場合、ただカメラで写真を撮影するだけのものと比べて機体や設備に対する投資は高くなるものの、人件費を削減することが出来るため全体的に見るとコスト削減できていると言えるでしょう。

ドローンの課題と注意点

今のドローンはひと昔前の物とは違い、操縦が非常に簡単になってします。GPSやRTKを用いた測位システムの技術を使うことで飛行させる場所をあらかじめ指定するとその経路を自動で飛んで撮影してくれるので、基礎知識は必要ですが操作は慣れてしまえば誰でもできると言って過言ではありません。特に3Dゲームの経験がある若者は理解が早く、あっという間に習得してしまうそうです。

そして先述したようにドローンを利用することで現場での作業は時間短縮もでき業務は効率化されますが、一点、ドローンが抱える課題があるとすれば高性能な精密機器である為に環境に左右されやすく、雨や風などの天候や気温の高い場所によっては飛ばすことが出来ない場合があることです。

また高度から落下させてしまったり高速回転しているプロペラに触れてしまうと非常に危険です。飛ばす前にしっかりと点検や確認を行って、安全に使用して下さい。

その他に、工事を受注している施工会社が設計からすべて請け負っているケースが多く、ドローンを使った測量で得た3次元データから更に断面図を作成し設計図と照らし合わせる作業をする必要がある場合、非常に大きな負担がかかることもあります。

まとめ

以上のように僅かな注意点はありつつも、土木現場で行われる測量とドローンの相性は良く圧倒的にメリットの方が大きくあります。

当社は富山県でドローン測量、3D画像作成、ドローン撮影を主に行っております。是非ドローンを利用した測量を試してみたい、精度の高いデータが必要だ、という際にはお問い合わせ頂けましたら幸いです。

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