屋根の測量や点検にドローンを導入するメリット

ドローン技術は屋根の点検や測量にも活用することができる

建築・建設業界を中心に、様々な分野で活用されているドローンですが、”測量”を行う現場で特に大きな力を発揮しています。

ドローンを対象の場所を飛行させて取得した位置の情報や高度、空撮した映像や画像などのデータは高い精度を誇り、そのデータを使って測量を行ったり、図面や3Dモデルを生成することが出来る為です。

さて、その技術を屋根の点検においても活用できることをご存知でしょうか?

ドローンを用いて屋根の点検を行う際は、建物の上に飛ばして点検を行いたい箇所の写真や動画を撮影しデータを取得します。

その後、修理が必要な場合には3Dソフトで作成した3Dモデルを利用して屋根の面積や体積を計測することが可能なのです。

屋根

ドローンを活用することで屋根の点検、測量を安全に行うことができる

ドローンを使わないこれまでの屋根の点検方法はというと、実際に屋根に人が上り、カメラやスマートフォンを使用して撮影をし、その画像をお客様に見せながら屋根の状態を説明するというやり方が多いかと思います。

そして点検の時というのは足場や命綱を使わないケースが多く、屋根から転落する危険を常に伴っています。

実際に建設業界において屋根やはしごから転落する事故は多発しており、死亡者も多い状況です。

このリスクを、ドローンを使うことで抑えることが可能になります。

また、はしごの設置や測量にかかる時間を大幅に短縮することができ、依頼があった際にすぐ対応ができること、約2時間かかっていた作業が10分程度で完了できること等から、業務の効率化やサービスの向上、費用の削減にも役立ちます。

この他、意外なところでのメリットには依頼主であるお客様の”安心感”というものがあります。

と言いますのも、これまでの方法での屋根の作業というのはお客様からは見えにくく、何をされているのか分からないという不安がつきまとっていました。

しかしドローンを使う事で屋根の全体を確認することができ、リアルタイムで状況の報告を受けられることから、作業や工事を安心して任せられるといった声が多いのです。

ドローンを導入することのハードル

これだけメリットの大きいドローンを使った測量や点検ですが、それでも導入を躊躇したり懐疑的な見方をされている会社の方もまだ少なくありません。

ドローンは個人で趣味として飛ばしている人たちも多いことから「誰でも簡単に操縦することができるもの」というイメージはありつつ、その反面、ドローンイベント等において機体が落下し複数人が軽傷を負うといった事故も発生しています。

そこで2018年3月に発足した「日本屋根ドローン協会」は、屋根の点検や工事を行う業者向けに、資格制度やセミナーを設けています。

ドローンの導入が目覚ましく進む中で正しく安全な運用を行うために 、ドローンの操作の研修や、国土交通省の機関へ飛行を開始する前に許可や承認をとる手続きの案内、落下した際のリスクや保険への加入といった賠償責任について等を学び、リテラシーの向上を狙っています。

消費者側としても、業者がこの資格を取得しているかを見て依頼をするかどうかの判断材料にできるといったメリットもあります。

まとめ

以上のように、ドローンを活用することで屋根という人の手や目が届きにくい場所も細かく安全に点検や調査、測量を実施し、そして依頼者の不安を払拭する事もできるというメリットについて紹介させていただきました。

ドローンを使った屋根の点検専用のアプリを提供している会社もあり、自動で操縦するシステムによって更に高精度で安全な点検を実現させたり、赤外線カメラを搭載したドローンの製品を用いることでより多くの情報を収集することが可能となり、感電の危険があるソーラーパネルの点検にも役立ちます。

このように、危険が伴う屋根の点検や測量の現場において、ドローンは今後ますます需要が高まり活躍することでしょう。

本ブログでは、他にも様々なドローンの活用シーンについてご紹介しております。ぜひトップmenuの一覧からご覧いただければ幸いです。

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