ドローンは近年、建設業界や物流、エンターテインメント等、さまざまな分野・業界で活躍し今後ますます発展していくことが予想されています。
そんな中、自社に導入を検討しているもののその前に質を確認したい、導入する程ではないが空撮を依頼したいといった声も聞かれます。
そこで今回の記事では、ドローンの空撮を外部に依頼した際にかかる費用の相場や会社選びのポイント、注意点について分かりやすく解説してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき、皆様の参考にしていただければ幸いです。
ドローンで空撮を依頼した時にかかる基本の費用と相場
それでは早速、ドローンでの撮影を依頼した時にかかる費用の相場について紹介していきます。
まずは基本料金ですが、相場として4万円~10万円前後であることが一般的。天候や飛行する環境によっても変わりますが、この価格でおおよそ30分~40分の撮影が可能となっています。
また、使用する機体や機材を変更したり、カメラマンや撮影スタッフの増員、撮影時間の延長等があった場合、この基本料金に追加で加算されていく形となります。
それぞれの相場としては、機材費が2万~5万円、人員の増加が一人当たり2万5000円~4万円、撮影時間の延長が10分~15分ごとに2万~4万円前後。
更にドローンで上空から撮影した映像の編集を請け負っている会社に動画編集の依頼をした場合は、内容によっても大きく変わりますが5万~15万円前後と見ておくと良いでしょう。
その他にかかることが想定される費用としては、ロケハンと呼ばれる撮影の下見や選定、撮影スタッフの交通費、宿泊を伴う場合には宿泊費についても負担が必要となりますし、飛行の許可が必要な場所の撮影の場合は申請のための別途書類の郵送費や事務手数料がかかる可能性があります。
とはいえ、ドローンでの撮影は従来の航空機を使った撮影とは違いパイロットも必要なく最低限の人員で作業が可能ですし、事前の準備として機体の点検や撮影エリア、飛行ルートの調査、撮影許可、手配といった手間はかかりますが、それはドローンに限った話ではなく全体的なコストの削減につながるはずです。
ドローンの空撮内容によって異なる費用
ドローンの空撮には写真の撮影だけでなく動画の撮影や測量といったものもあり、それぞれ費用の相場も異なります。
静止画や写真撮影では20カットまで、1フライト10分~20分の撮影で4万~5万円。動画撮影では撮影者とドローンの操縦、それぞれスタッフを用意するケースが多いため写真撮影よりも高く6万~9万円。そして測量では3D測量で1日100万円、レーザー測量の場合は300万円以上と高額な費用が相場となっています。
とはいえ、それぞれ撮影にかかる日数や使用するドローンの機種、赤外線のカメラの有無や画像解析の方法などによって費用は大きく変動するため、外注先と打ち合わせを重ねていくことが非常に重要です。
ドローンの空撮の依頼先を選ぶ時に注意したい2つのこと
それではドローンの空撮をどの会社に依頼するか、失敗しないための2つのポイントを紹介していきましょう。
まずはこれまでの「実績」を調べること。
ドローンの撮影は天候や周囲の建物などの障害物に左右されることが多く、質の高い撮影を安全に、そしてスムーズに進行するためには多くの知識や経験、ノウハウ、そして確かな技術が必要です。
そのため、ホームページに具体的な過去の実績や制作事例を掲載し、お客様に公開している会社の中から選ぶことをおすすめします。
そしてもう一点、見落としがちなのですがしっかりと保険に加入しているかどうか、も忘れずに確認しましょう。
いくら高い実績を持っていたとしても、突然の天候の変化や予期せぬトラブルによりミスが発生する可能性はあるのです。
実際にこれまでドローンによる事故も起こっています。
このようなトラブルに備えて、対人・対物の補償がついたドローンの保険に加入しているかどうかは、安心して依頼できる会社であるかどうかの一つの判断材料にもなります。
まとめ
ドローンによる空撮を外部へ依頼した場合、撮影内容や請け負う会社によっても料金は大きく異なります。
料金プランが設定されている会社であれば分かりやすいですが、解説した通りドローンの撮影には徹底した打ち合わせが必須。しっかりと目的や要望、情報の共有、相談を行い、撮影の依頼から納品までの流れを事前に確認すること。そして複数の会社から見積を作成してもらうことが大切です。キャンセル料についても確認しておきましょう。
多くの場合Webのフォームから気軽に申請できますから、面倒がらずに必ず行い、サービスの内容や対応の仕方を見て依頼先を選ぶ際の判断材料としましょう。
ドローンを活用することで従来と比べ短い時間でクオリティの高いデータを得ることが出来ます。
自社でまだドローンを導入していない、ドローンの空撮に慣れたスタッフがいない場合は、是非一度プロの制作会社を利用し、ドローンによって可能となる質の高い撮影を体験してみることをおすすめします。